ABOUT

「この絵を見ていると、絵の中に入り込んでしまったような錯覚をうける」と、絵を観に来たお客様からよく言われます。私の夕空の絵を見て、スペインのある市長は「スペインの故郷を思い出す。日本とスペインで共感出来る夕暮れだ」とおっしゃり、もう一人は、「君訪ぬ路の花守り猫のをり」と句が自然と出て来たとお話しくださいました。また、ある時は「エントランスに飾ってある桜の絵を観てインスピレーションが湧きました」と創作した詩を書いた手紙を送ってくださる方がいました。

私の絵は、言葉や文化は違えど絵を通して共感し、自分の中にある古きよい記憶を思い出すタイムマシンになったり、想像力をかきたて新たな作品を産み出す力になったりするようです。そんな嬉しい感想を頂くと、私もまた想像の翼を広げどこにでも行けるような気分になります。

願わくば、私の絵を観た人それぞれが、自分の中に何かを見つけることができますように。